ものづくりの小道具係 | ホクショー商事(株)

小さなものから大きなものまで調達するホクショー商事のブログです

【あのころからベアリングだった。】

実は腰を言わしてコルセットをしているホクショー商事
小道具係りです。

その昔、ランドセルが体より大きかったころのお話です。

当時流行っていたミニ四区(電池で動く車のおもちゃ)を組み立てては
改造し、友達とレースをして気が付くと日が沈んでいる毎日を過ごしていました。

ある日、友達が見慣れないパーツを自慢のミニ四区につけていました。
それは小さく銀色に光り、車の四つ角全てに装着されていました。

それなに?私が聞くとその友達は『ベアリング。新しい装備。』
したり顔で私に言うと次の言葉は『レースしようぜ。』

前日まで私のマシンはクラスで最強。
タイヤはタイムトライアル用のオンロード仕様

ボディーはムダを試合前のボクサーよろしく極限までそぎ落とし
電池は当時一番パワーがあると本に書いてあった国産の物を

モーターは友達にも内緒のワンランク上のモーター。
私は『ベアリング?なにそれ』ぐらいの気持ちでまたひとつ勝ち星かな・・と。

 

レースは始まり、直線はサスガ、私の愛車。
「パワーがちがうよパワーが!」と心の中でにやりとする。

そのままコーナーを駆け抜け・・・て・ ・  『えっ?』
1コーナーを最初に抜けたのは私の愛車ではなく彼の”ほぼノーマルカー”

絶句の中レースは進んで行く。コーナーで置いていかれ
ストレートで差を詰める。

いつもと逆の立場に訳が分からず、残り1週になったとき
彼が言った言葉『ベアリング!』なぜそれがコーナーをスピード落とさずにいけ
るのか

最後から2つ目のコーナーで初めて気づいた。
あの『ベアリング』というものはコーナーと接触する部分を回転することで
チカラをにがしているのか。。

全てを理解したときはすでに最終コーナーをとっくに回り、友人が勝者への賞賛を
浴びている時だった。

まけた。昨日まで負け知らずだった愛車が、なぜか疲れてすら見えた。
もちろん週末には貯めたお小遣いで『ベアリング』を装着し、レースに復帰する
ことが出来た。

あのときのしたり顔は彼は忘れているだろうが、私は同窓会で会ってもはっきり
と苦く覚えている。
形は変わっていったが、”生活”と”思い出”の中にいつもベアリングはあるのだ。

 

 

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